2017年5月24日水曜日

魚の水銀リスクと学習障害と、リスクの避け方

 2016/01/23 21:01

妊婦が魚を食べると「子供の発達に好影響」という研究結果


https://forbesjapan.com/articles/detail/11007

熊本大学入口名誉教授のご見解

魚介類を多く食べる国民ほど長生きし、また、胎児も成長する傾向があります。魚介類には、PUFA(多価不飽和脂肪酸)といって、DHA(ドコサヘキサエン酸)や EPA(エイコサペンタエン酸)などの重要な栄養素が含まれているからです。 
米国の妊娠可能な女性の血中総水銀濃度が高いトップ 10パーセントの女性から生まれる子供の約 10パーセント(毎年約 4万人)は学習障害(LD)を発症します。米国政府が魚介類摂取を規制している懸命の努力にもかかわらず、現在の米国の総人口の約 1パーセント(約300万人)がそのような形で起きた「胎児性メチル水銀中毒症」です。 
大型魚類ほど食物連鎖の上位に位置してメチル水銀も多量に含まれているのですが、同時に体内にセレン化合物を蓄積してメチル水銀に対して拮抗的な作用を(進化の過程で)獲得しています。 メチル水銀が多く含まれていて、かつセレン化合物を含まない魚介類を食べるのは危険です。 拳銃を用いたロシアンルーレットの危険性は確率だけの問題ですが、魚介類は種類を選ぶことができますから、ある程度管理可能です。


2017年5月9日火曜日

福島の高濃度放射能汚染エリアの山火事についての入口紀男名誉教授の見解「山火事の場合は「何キロメートル」とは一概に言えませんが、国土の侮れない広範な地域が二次汚染されるだろうと思います。」

熊本大学入口紀男名誉教授 「最後は地球を一周するだろうと思います。我われが日常的に呼吸する空気の中には、秦の始皇帝やクレオパトラがくしゃみしたときの空気の分子も含まれています。1779年の桜島の噴火のとき火山灰は江戸の街にも降りました。福島第一の2号機からの放射性物質の「漏れ」は、桜島の大噴火のように成層圏に届くほどの高さには及びませんでしたが、それでも風向きによって関東に及ぶ広い範囲が汚染されました。山火事の場合は「何キロメートル」とは一概に言えませんが、国土の侮れない広範な地域が二次汚染されるだろうと思います。 放射性物質が花粉などを担体として空気中に浮遊している場合はマスクが効きそうです。311の後、放射性物質はしばらくは空中に浮遊していましたが、すぐに森林や平地に沈着してしまいましたね。」 

入口先生にお話を伺っている間にも、Twitter上でこちらの情報をツイートした方がいらっしゃいました。

鈴木博喜 (「民の声新聞」発行人)さんはTwitterを使っています: 「数値が上がった。福島県放射線監視室もさすがに「今回の山火事の特殊性である落葉の堆積層への火の浸透に加え、ヘリの運行にも支障を来すような西寄りの強い風が終日観測されていることなどにより、測定地点の周辺の土ぼこりや焼却灰の舞い上がりの影響も否定できません」と表現を変えた。 https://t.co/Rvrm9hcfI6」 https://mobile.twitter.com/s_hiroki24/status/861911744423133184



2017年5月3日水曜日

ヨウ素131が検出されるのは、再臨界? 福島で2ヶ所同時でヨウ素131検出について、熊本大学入口紀男名誉教授「‪塩素38が同時に検出されたら、「再臨界」でしょうが、それは検出されていませんから、再臨界であると断定できないでしょう。‬」

福島で2ヶ所同時でヨウ素131、再臨界? http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2140.html 以上の記載を、Twitterで見かけました、ゴールデンウィーク中に気になったので、熊本大学の入口先生にお尋ねしてみました。 入口先生 「ヨウ素131は、医療用にはあまり使われなくなっているようですが、しかし、医療用のヨウ素131である可能性はありますので、何箇所で検出されようと、医療用であると主張することはできそうです。塩素38が同時に検出されたら、「再臨界」でしょうが、それは検出されていませんから、再臨界であると断定できないでしょう。」