2016年12月18日日曜日

熊本大学入口名誉教授 日本の地下水脈からの放射能分布図を発見について

入口先生
自動販売機のペットボトルや缶ジュースなどは、地下水であれ河川水であれ、1リットルあたり10ベクレル以下です(国の基準)。この放射能値は極めて高いと私は考えています。たとえば太平洋の海水は1,000リットルあたり2、3ベクレルです。
地下水がわずかに放射能を含み、その分布図が存在することは当然です。
日本政府がそのデータを国民に知らせないでアメリカに提供している事実があったとしても、(SPEEDIがそうだったのですから)驚くべき新しい事実でありません。それは問題です(社会正義に反します)。(SPEEDIを国内で早く公表して対策を講じていたら、飯館村などは被爆をもっと減らせたかもしれません。)
鳥取県の三朝(みささ)温泉などは年30ミリシーベルトの「高放射能温泉」であり、日本の各地の地下水が高い放射能を含んでいることは昔からよく知られています。それは日本各地だけでなく、日本周辺のたとえば東北沖の海底などにもかなりの数の「放射性熱水鉱床」があって放射能温泉が湧いています。それは311以降ではありません。縄文石器時代以前からです。核を用いた人工地震の痕跡ではありません。それらも、少しも驚くべき新しい事実でありません。
 原子炉から国の基準以下の放射能が環境に出ても、それは放射能が(地下水などに)漏れていることになりません。原子炉が稼働する40年の間に半減期が長い放射性物質によって地下水はそれなりに汚染されるでしょう。 
井口和基は、「核を用いた人工地震」などと言って無知な人びとを扇動し、学校教育(中学・高校の「理科」の教育)を受けた日本人の間で信用を失っている人などもいるように私には思えます。

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