2015年4月20日月曜日

トリチウムについて熊本大学名誉教授入口先生からお話を伺いました。「トリチウムを福島沖に投棄すると、 蒸発して北半球の偏西風に乗り、雨滴となって降って来ます。」

今朝、こちらの記事をネット上で見つけまして、入口先生に質問してみました。

私:おはようございます。入口先生、以前、トリチウムはフランスでも海洋投棄されてきているというお話をいただいたことがあると思うんですけど・・・でもやはりトリチウムはこちらに書いてあるとおりリスクあるんですか?
【死せる水トリチウム】三重水素の恐怖の正体とは?矢ヶ崎克馬教授
http://www.sting-wl.com/yagasakikatsuma11.html
ここには、こういう記事が載ってました。

■子供達の命を奪ったのは誰?
2011年12月28日に放送されたNHKの報道ドキメンタリー番組『追跡!真相ファイル』の「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」の中からトリチウムが取り上げられた部分だけを一部抜粋します。以下が一部抜粋です。世界一の原発大国、アメリカ。ここでは、より影響を受けやすい子供達に深刻な問題が起きていました。イリノイ州シカゴ郊外。
入口先生からのお返事。

トリチウム(半減期約12年)は、体内には「水」として分布しますので、「生物濃縮」は起こりにくいという性質をもっています。でも、最も危険な放射性物質の一つであることに変わりはありません。
 原子炉の中でウラン235が反応を済ませると1億倍もの死の灰(放射性物質)に替わります。  そのほとんどは「ゼオライト」(沸石)という鉱物に吸着させることができます。福島第一では毎日タンクの汚染水をこのゼオライトを利用した「ALPS」という装置で処理しています。死の灰を吸着したゼオライトは、人が近づけないほどの放射能をもち、新たな放射性廃棄物となります。


 ゼオライトはトリチウムを吸着しません。
 トリチウムを海洋に投棄する理由は、処理するすべがないから仕方がないというだけです。
 トリチウムを福島沖に投棄すると、

蒸発して北半球の偏西風に乗り、雨滴となって降って来ます。
 六ヶ所村再処理工場が稼働すると、毎日60テラベクレルのトリチウム(広島原爆2分の1発分の放射能)が出て、現在イギリス、フランスが行っているのと同様に、海洋にそのまま投棄することになります(そのように決まっています)。すると、周囲にがん患者が多発することは分かっています。でも、投棄する理由は、毎日100万トンの水で薄めなければ国の基準を下回らないからで、それは不可能だからです。

私:ありがとうございます。だから小出先生が海側1kmには近づかないようにと仰ってるわけですね?

入口先生から
トリチウムは福島沖で蒸発しても、東京23区内で雨となって降って来ますから、逃げられません。
 海岸に近づけない理由は、トリチウムに限りません。
 イギリスの専門家クリス・バズビーが次の記事の終りの方で
「Anyone living within 1km of the coast near Fukushima should get out」
と言って理由を述べています。
 http://rt.com/op-edge/tepco-fukushima-sea-water-reactor-194/
東日本の海岸(関東~岩手)の広い範囲で海岸から1キロ以内に近づかないほうがよいようです。



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